「ゴミ屋敷の片付けを業者に頼みたいけれど、一体いくらかかるのだろう」。その費用は、部屋の状態や広さによって大きく変動しますが、決して安い金額ではありません。場合によっては、あなたの給料の数ヶ月分が一瞬で消えてしまう可能性もあるのです。ここでは、費用の相場とその内訳について具体的に解説します。まず、費用の相場ですが、あくまで目安として、ワンルームや1Kで5万円から30万円、1LDKや2DKで15万円から50万円、3LDK以上の一軒家になると30万円から、時には100万円を超えるケースも珍しくありません。なぜこれほど高額になるのでしょうか。その理由は、費用の内訳を見ると分かります。費用は主に「人件費」「車両費」「ゴミの処分費」「オプション料金」で構成されています。人件費は、作業にあたるスタッフの人数と作業時間で決まります。ゴミが天井近くまで積み上がっているような現場では、分別と搬出に多くの人員と時間が必要となり、人件費も高騰します。車両費は、ゴミを運ぶためのトラックのレンタル代やガソリン代です。ゴミの量に応じて、2トントラックが複数台必要になることもあります。そして、費用の大部分を占めるのが「ゴミの処分費」です。回収したゴミは、自治体のルールに則って適正な処理施設に運ばれ、処分されます。この処分費用は、ゴミの種類や重量によって決まります。例えば、手取りの給料が25万円の人が、30万円の片付け費用を支払うとすれば、それはまさに給料一ヶ月分以上が吹き飛ぶ計算になります。さらに、ゴミ撤去後のハウスクリーニングや、害虫駆除、消臭作業などを追加すれば、オプション料金が加算されます。この現実を知れば、「まだ大丈夫」と問題を先送りにすることが、いかに経済的なリスクを増大させるかが分かるはずです。ゴミ屋敷は、放置すればするほど、あなたの大切な給料を蝕んでいく時限爆弾なのです。