「捨てられない」からゴミ屋敷へなぜ物は増え続けるのか

flSYC
コメントはまだありません

「いつか使うかもしれない」「もったいない」「思い出がある」…そんな理由で、物を捨てられず、気づけば家の中がゴミ屋敷状態になってしまっている。このような悩みを持つ方は少なくありません。なぜ、人は物を捨てられないのでしょうか？この記事では、「捨てられない」心理と、ゴミ屋敷化してしまうメカニズムについて解説します。物を捨てられない理由の一つに、「もったいない」という感情があります。まだ使えるものを捨てることに罪悪感を感じたり、資源を無駄にしているような気持ちになったりするのです。特に、日本人は「もったいない」という言葉を大切にする文化があり、物を捨てることへの抵抗感が強い傾向があります。また、「いつか使うかもしれない」という思いも、物を捨てられない原因の一つです。今は使わないけれど、将来的に使う可能性があるかもしれないと考え、物を取っておいてしまうのです。しかし、この「いつか」は、実際にはほとんど訪れないことが多いです。さらに、「思い出がある」という理由も、物を捨てられない大きな要因です。物には、過去の記憶や感情が結びついていることがあります。そのため、物を捨てることは、思い出を捨てることと同じように感じられ、なかなか手放すことができないのです。これらの心理的な要因に加え、性格的な特性も関係しています。完璧主義な人や、収集癖のある人、優柔不断な人などは、物を捨てることが苦手な傾向があります。また、精神的な疾患が原因で、物を捨てられない場合もあります。強迫性障害やためこみ症などの疾患は、物を捨てることに強い不安や苦痛を感じ、過剰に物を溜め込んでしまうことがあります。さらに、加齢による認知機能の低下や、体力的な衰えも、物を捨てられない原因となります。高齢になると、判断力や記憶力が低下し、ゴミの分別や片付けが困難になることがあります。これらの要因が複合的に絡み合い、物は増え続け、ゴミ屋敷化が進んでしまうのです。