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テレビの特集などで目にする、壮絶なゴミ屋敷の清掃現場。過酷で精神的にも負担が大きそうなこの仕事ですが、その分、給料は高いのではないか、と考える人もいるでしょう。実際のところ、ゴミ屋敷清掃業者の収入はどのくらいなのでしょうか。その給料体系と仕事内容の現実について解説します。給料体系は、会社によって様々ですが、大きく分けて「月給制」と「日給制」があります。正社員として働く場合は月給制が多く、未経験者で月給25万円前後からスタートし、経験やスキルを積むことで30万、40万円と昇給していくのが一般的です。年収にすると、350万円から600万円程度が相場と言えるでしょう。一方、アルバイトや業務委託の場合は日給制が多く、1日あたり1万円から1万5000円程度が目安です。現場の規模や作業内容によっては、さらに高い日当が支払われることもあります。一見すると、他の業種に比べて給料は比較的高水準に見えるかもしれません。しかし、その金額には、仕事の過酷さに対する対価が含まれていることを理解しなければなりません。作業は、単にゴミを運び出すだけではありません。腐敗した生ゴミや、害虫・害獣の死骸、汚物にまみれたゴミの山と格闘し、強烈な悪臭が漂う中で長時間作業を行います。防護服や防毒マスクは必須で、夏場は熱中症との戦いでもあります。精神的な負担も大きく、人の生活が崩壊した現場を目の当たりにすることで、心が滅入ってしまう人も少なくありません。しかし、この仕事にはお金だけでは測れない大きな「やりがい」があります。依頼主から涙ながらに感謝された時、絶望的な空間が清潔で安全な場所へと生まれ変わった時。人の人生の再出発をサポートできたという実感は、何物にも代えがたい喜びとなります。ゴミ屋敷清掃業者の給料は、単なる労働の対価ではなく、その厳しさと崇高な使命感の表れだと言えるのかもしれません。