汚部屋と一口に言っても、散らかりやすい場所や汚れの種類は様々です。部屋全体を一度に片付けようとすると圧倒されてしまいますが、場所ごとに攻略法を知っておけば、効率的に掃除を進めることができます。ここでは、特に汚部屋化しやすい場所の掃除のポイントを紹介します。まず、多くの人が最初に手をつけるべきなのが「寝室」、特にベッド周りです。一日の疲れを癒す場所が乱れていると、心の健康にも影響します。まずはベッドの上を片付け、シーツを洗濯しましょう。清潔な寝具で眠れるようになるだけで、生活の質が大きく向上し、掃除へのモチベーションも上がります。次に難関となるのが「キッチン」です。食べ物を扱う場所なので、衛生面で最も注意が必要です。まずは、賞味期限切れの食品や使っていない調味料を全て処分することから始めましょう。シンクに溜まった食器を洗い、コンロ周りの油汚れを落とします。物が溢れている場合は、使用頻度の低い調理器具は思い切って手放し、一軍の道具だけを残すようにすると、すっきりと使いやすいキッチンになります。そして、物が最も増えやすいのが「クローゼット」や「押し入れ」です。ここを攻略する鍵は、一度全ての物を外に出すことです。そして、一年以上着ていない服、サイズが合わなくなった服などを基準に、「必要」「不要」「保留」の三つに分類します。衣類は立てて収納すると、何を持っているか一目で分かり、取り出しやすくなるのでおすすめです。最後に、書類や小物で散らかりがちな「リビング」のテーブル周りです。郵便物やチラシはすぐに処理し、文房具などの小物は専用のトレーや引き出しに定位置を決めて収納しましょう。このように、場所ごとにゴールを明確にして一つずつクリアしていくことで、着実に汚部屋からの脱出を目指すことができます。